2025.04.03
環境配慮と機能性を両立する生分解フィルムの製造
地球環境にやさしい“生分解フィルム”という選択
海洋汚染、マイクロプラスチック問題、持続可能な資源利用──これらの課題を背景に、プラスチック資材の見直しが進む中、注目を集めているのが「生分解フィルム」です。吉野化成では、BASF社の生分解性原料(ecoVIO®、ecoFLEX®)を使用し、環境負荷の少ないフィルムをインフレーション成形で製造。地球にやさしいだけでなく、機能性・加工性にも優れたフィルムをご提案します。
生分解フィルムとは?特徴と用途
生分解フィルムとは、土壌中やコンポスト環境において、微生物の働きにより最終的に水と二酸化炭素へと分解されるプラスチックフィルムです。自然環境における分解性を有しており、使用後も環境への負荷を抑えることができます。
■ 主な用途:
- 環境配慮型パッケージ(食品・日用品)
- 廃棄物管理袋(医療・衛生用)
- コンポスト袋や農業用マルチフィルム
- 環境啓発用ノベルティや販促資材
これらの用途において、従来のポリエチレンフィルムに近い機械的特性を持ちながら、環境対応をアピールできるのが大きな利点です。
3. 吉野化成の取り扱いグレード(物性データあり)
■ 生分解フィルム B(ecoVIO®ベース)
- バイオマスポリ乳酸を45%含有
- 食品衛生・生分解性の認証取得済
- 引張強度(MD/TD):47/40 MPa
- 破断伸度:440%/350%
- 衝撃強度:38 J/min
- 水蒸気透過性:98 g/㎡・d
■ 生分解フィルム F(ecoFLEX®ベース)
- 柔軟性・強度に優れた仕様
- 引張強度:35/44 MPa
- 破断伸度:560%/710%
- 衝撃強度:24 J/min
- 水蒸気透過性:135 g/㎡・d
いずれもLDPEと比較して高い柔軟性・引張耐性・破断伸びを持ち、一般包装用としての性能を十分に備えています。
4. 成形材質と対応サイズ(インフレーション成形)
吉野化成では、以下のような仕様での成形が可能です。
■ 標準仕様:
- 厚み:30μm(標準)〜ご希望により調整可能
- 幅:最大1200mmまで対応
■ 提供形態:
- 原反フィルム(ラミネート・加工用)
- 製袋済み(チャック袋、ごみ袋など)
■ オプション加工:
- 色付き(グリーン・ブルーなど)
- 印刷、滑り性、防湿、帯電防止などの追加機能
5. 吉野化成の強み
■ 加工ノウハウと素材知識
BASF社製原料の特性を熟知し、安定した厚み・物性を保つ成形技術を確立。従来のPEやPP製品と遜色のない加工性を実現します。
■ 小ロット・試作対応
製品開発段階でのロール試作や小ロット製袋も対応。OEM・ODMパートナーとしても柔軟にサポートします。
■ 国内一貫生産による品質とスピード
八王子工場にて一貫生産を行い、異物混入や厚みムラを徹底管理。安心・安全・高品質な生分解フィルムをお届けします。
6. よくあるご質問(FAQ)
Q1:どのような環境で分解されますか?
A1:産業用コンポスト(60℃・高湿度環境)での分解を前提に設計されています。条件によっては土壌分解にも対応可能です。
Q2:食品用途にも使用できますか?
A2:はい。食品衛生法に適合した生分解グレードをご提案可能です。
Q3:認証資料や物性データは提供できますか?
A3:SDS、生分解性試験データ、技術資料の提供が可能です。第三者機関による評価証明もご相談ください。
お問い合わせ・ご相談窓口
「環境に配慮した包装資材を使いたい」「生分解フィルムを製袋して商品化したい」といったご要望は、ぜひ吉野化成までご相談ください。