PROJECT COLUMN

           

技術紹介

2025.04.03

滅菌フィルム(オートクレーブフィルム)の製造

高温・高圧環境に耐える“滅菌対応フィルム”が求められています

医療や理化学、衛生管理の現場では、器具や資材を高温高圧の蒸気で滅菌する「オートクレーブ」処理が日常的に行われています。その際に使用される包装材には、極めて高い耐熱性と形状安定性が求められます。

吉野化成では、長年のインフレーション成形技術を活かし、オートクレーブ対応の高性能フィルムを開発・製造しています。原反フィルムとしての供給はもちろん、製袋加工済みの袋としても対応可能です。用途や仕様に応じた柔軟な対応で、衛生・医療分野のニーズに応えています。


滅菌フィルムとは?主な用途と必要な特性

滅菌フィルムとは、121℃〜135℃の高温蒸気環境下でも変形・破損せず、密封性を保ったまま滅菌処理に耐える包装用フィルムのことです。吉野化成では、包装そのものは行わず、以下のような用途に適したフィルムを製造・提供しています。

■ 主な用途:

  • 医療・理化学器具の滅菌包装用フィルム(パウチ・ラミネートベース)
  • 滅菌対応の袋製品(試験管・ピペット・滅菌袋など)
  • 工業用無菌パック、設備機器部材の一次包装

■ 必要な性能:

  • 高温・高圧下での形状安定性(121℃〜135℃の蒸気滅菌)
  • 優れたシール性、強度、引裂き耐性
  • ピンホール・異物混入のない成形精度
  • ノンハロゲンや医療用原料への対応

対応材質と成形スペック(インフレーション成形)

吉野化成では、以下のような材質・仕様でオートクレーブ対応フィルムを成形・提供しています。

■ 対応材質とサイズ範囲:

  • PE(高密度ポリエチレン・HD):厚み 0.009mm〜0.05mm / 幅 150mm〜2000mm
  • PE(低密度ポリエチレン・LD):厚み 0.02mm〜0.15mm / 幅 50mm〜1200mm
  • PE(リニア低密度ポリエチレン・LL):厚み 0.015mm〜0.15mm / 幅 150mm〜1200mm
  • PP(ポリプロピレン):厚み 0.015mm〜0.08mm / 幅 400mm〜640mm

■ 提供形態:

  • 原反ロール:ラミネートや製袋用のベースフィルムとして
  • 製袋加工済み:袋状での納品も可能

フィルムの滑り性やシール性、開封性なども用途に応じて調整いたします。


吉野化成の強み|滅菌対応フィルムのご提案力

■ 素材と設計の知見を活かした耐熱設計

高温処理でも収縮や変形が起きにくいよう、素材配合と成形条件を最適化。用途に合わせた物性設計が可能です。

■ 国内一貫対応と品質管理

自社工場での製造により、異物混入や厚みムラを徹底管理。クリーンな環境でのフィルム成形を実現しています。

■ 小ロット・試作対応可能

開発段階での試作、検証用のロットにも柔軟に対応。医療・理化学向けのOEMパートナーとしても多数の実績があります。

■ 機能性の追加も可能

帯電防止や防湿性、強化など、他機能との組み合わせも可能です。複層フィルムの構成材としてもご相談いただけます。


よくあるご質問(FAQ)

Q1:オートクレーブ処理後も寸法安定性は保たれますか?
A1:はい。樹脂設計と成形条件を調整することで、耐熱性と寸法安定性を両立しています。

Q2:袋としても納品してもらえますか?
A2:はい。用途に応じた製袋加工にも対応しています。

Q3:医療機器包装用に使えますか?
A3:医療用フィルムとしての実績がございます。原料情報の開示や試験サポートもご相談可能です。

Q4:試験データや仕様書は提供してもらえますか?
A4:用途に応じて物性データや安全性データをご提供いたします。第三者機関の試験も対応可能です。


お問い合わせ・ご相談窓口

「オートクレーブ滅菌対応のフィルムが必要」「自社製品に合う袋タイプを探している」など、まずはお気軽にご相談ください。

滅菌対応フィルムのことなら、インフレーション成形のプロフェッショナル・吉野化成へ。
高温環境下でも信頼性の高いフィルムを、用途・仕様に合わせてご提案いたします。